「あいつ、呼ぼうぜ」あるいは、ぼっちを殺す魔法の言葉

昨日、今日連続で、久しぶりに中学時代の友人と会って酒を飲み、カラオケに行く。昨日などはカラオケボックスで夜を越した。


休日のぼっち率が高く、孤高を気取るほど強い心を持ち合わせていない僕にとっては、「みんなで集まるんだけど、来ない?」という言葉は究極の殺し文句である。


カラオケだってあまり好きではないのだけど、勢いに乗って、ブルーハーツなんかを歌ってしまったり(古い!)。


人からのお誘いに、おもちゃで遊んでほしい犬のように反応してしまう自分に少し決まりの悪さを感じつつも、たまには悪くないと感じる自分もいる。


「あいつ、呼ぼうぜ」という言葉で思い出すのは、朝倉かすみの短編小説「田村はまだか」だ。

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舞台は、同窓会後のスナック。久しぶりに集まった同級生たちが、なかなかやってこない、愛すべき「田村」の思い出に花を咲かせるというお話(うろ覚え)。「あいつ、呼ぼうぜ」の究極形がこの作品にはある。


しかし、10代、人間関係にうまく対処できずに、卒業してからそれきりになってしまった人たちの方が多いのではないだろうか。


30に迫る年になり、「あいつ、呼ぼうぜ」と言ってもらえる(そう言って来てもらえるだけの)関係を学生時代に築けたか最近不安になることが多い。


糸井重里が「世界中の人間が『あいつ呼ぼうぜ』になりますように」と願ったように僕もそう願ってやまない。

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